TOEIC本番まで1ヶ月!勉強スケジュール・適切な目標設定の立て方

TOEIC本番1ヶ月前のスケジュールの立て方

こんにちは、TOEIC満点講師の上田哲也です。

TOEICの勉強をしている多くの方たちは、

「試験本番まで時間がない……」
「どんな勉強をしたらいいか分からない……」

という悩みを持っているかと思います。特に社会人の方だと仕事や転職活動などの都合もあり、TOEICのスコア達成に期限があると、焦ってしまうのも当然です。

実際に、この期間をどう使うかによって、TOEICのスコアが大きく変わる可能性は十分にあります。ですので、たかが1ヶ月と思わずに、できる限りのことをやってTOEICの試験本番に臨みたいところです。

ということで今回は、TOEIC本番を直前に控えた皆さんに向けて、1ヶ月でどれくらいスコアは上がるのか、スケジュールを立てるコツ、そしてこの1ヶ月間どのように勉強を進めていくべきかをスコア別に徹底解説します。

来月のTOEICで目標スコアを達成したいという方に、お読みいただけると嬉しいです!

この記事を書いた人

上田 哲也

上田 哲也

バンクーバー留学、鉄鋼商社勤務を経て、現在は英語講師として企業研修などを担当。著書に『時短省力 私の英語勉強法』がある。TOEIC990点 / 英検1級 / IELTS8.0 / 国連英検特A級

この記事を監修した人

セレン

セレン

留学経験、海外経験ゼロから31歳で英語学習を独学で開始しTOEIC LR満点、TOEICスピーキング満点、英検1級を取得。日本最大手IT企業にてTOEIC研修&英語学習カウンセリングを6年間担当。英語事業コンサルティング、高校生英語指導も行う。「英語のあたらしい読みかた」著者。

目次

1ヶ月の準備期間でもTOEICスコアは上がる?適切な目標設定とは

まずは大前提として、1ヶ月の学習期間でTOEICのスコアは上がるのかについて、お話ししていきます。

そもそも1ヶ月の準備期間でもTOEICスコアは上げられるのか?

結論から言って、TOEICのスコアを1ヶ月でアップさせることは可能です

ただし、これだけの短期間でTOEICのスコアを上げるには、腰を据えた学習量を確保する必要があります(実際に何をどらくらい勉強するべきかについては、この記事の後半で解説します)。

ちなみに、ごく稀に「たった1週間で○○点上がりました!」という事例があるのも事実です。

ですが、このようなケースは多くの場合、既に高い英語力がある人が初めてTOEICに特化した学習をしたり、前回のTOEICでスコアがかなり低く出ていたなどの特殊な状況があった可能性が高いと思われます。

ですので、この記事ではこのような極端な事例ではなく、しっかりと再現性のある勉強方法を、現実的な視点でお伝えします

1ヶ月でどれくらいのスコアアップを目標にするのが適切か

1ヶ月でどれだけTOEICのスコアを上げられるかは、現在のスコアと、学習量によって大きく変わります。

Oxford University Press のデータによると、TOEICで100点のスコアを上げるのにおよそ200〜300時間の学習が必要だとされています。

オックスフォード大学出版 “A Teacher’s Guide to TOEIC Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success

ここでは100点アップに250時間の学習が必要だと仮定して、1ヶ月の学習時間に対するスコアの伸びを計算してみましょう。

忙しい社会人の方が、1日1時間を捻出できたら、1ヶ月で30時間の学習で10点ほど伸びます。もし1日3時間も確保できれば、合計90時間の学習で35点ほど上がるでしょう。

そして、転職活動中などで英語だけに集中できる方が、1日8時間を確保できれば、トータル240時間の学習で100点近くのスコアアップが見込めます

これらはあくまでOxford University Press のデータに基づいた、標準的なスコアの伸び率です。

そのため、これまでTOEICを受けたことがない方が、TOEICに特化した学習をした場合などは、これ以上にスコアが伸びる可能性は十分にあります。

本番まで1ヶ月!勉強スケジュールを立てる3つのコツ

ここからは、TOEICの試験本番までの1ヶ月間でどのような学習スケジュールを立てるべきか、そのコツを3つお伝えしていきます。

スケジュールを立てるコツ1. 休日に模試を解く

直前の対策で欠かせないのが、本番と同じ環境で模試を解くことです。そのためにも、時間を確保しやすい休日にTOEICの模試に取り組んで、その他の日に復習をする流れが良いでしょう。

TOEICの模試を時間をきっちり測って解く理由は、TOEICで実力を最大限発揮するための時間配分を身につけるためです。

一般的にTOEICのリーディングでは、下記の時間配分が推奨されています。

Part5:10分
Part6:10分
Part7:55分

ですが、この時間配分ですべての問題を解ききれない場合は、現在のスコアや解き方のスタイルに応じて調整をするのもありです。

例えば、より取り組みやすいPart5やPart6に多くの時間を使ったり、文章の量が多いPart7の「複数の文書」にはあまり時間をかけないなどの戦略が考えられます。

このように時間を測って模試を解くことで、ご自身にあった時間配分を見つけてみてください。そうすることで、必要以上に難しい問題に時間をかけすぎることなく、効率的に問題を解けるようになるはずです。

スケジュールを立てるコツ2. 単語は毎日やる

次に単語学習です。単語は必ず毎日学習するようにしてください

単語学習は、

・復習のスパンをあけずに繰り返し学習する「集中学習」
・復習の間隔をあけて学習する「分散学習」

に分けることができます。仮に同じ時間だけ単語を学習するとしても、学習のタイミングをあける「分散学習」の方が2倍以上学習効果が高いと言われています。

ですので、単語学習を数日間に詰め込むのではなく、しっかり復習間隔をあけた「分散学習」をするように心がけましょう。

具体的には、お手元の単語帳を5周することを目安にしてみてください

1ヶ月で5周ですので、1週間でおよそ1周くらいのペースです。たった1ヶ月で単語帳1冊をすべてやり切ることが難しい場合は、自分のレベルに合った単語に絞って取り組みましょう。

スケジュールを立てるコツ3. 苦手なパートは重点的に学習する

そして、直前のTOEIC対策は苦手なパートに重点的に取り組みましょう

1ヶ月はとても限られた時間ですので、TOEICすべてのパートの対策を完璧にこなすことは難しいかと思います。だからこそ、模試や単語など必須の学習をベースにしつつ、苦手な箇所を重点的に学習してください。

例えばPart5の文法問題が苦手であれば「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」、Part7が苦手であれば「特急シリーズ」などを使うのが良いでしょう。

特に特急であれば、Part7からさらに細分化して

  • 「トリプルパッセージ編」
  • 「長めの記事編」
  • 「ビジネス文書編」

など、自分が特に苦手なタイプの文書に集中して対策できます。

【スコア別】勉強スケジュールの具体例/目安を紹介

ここからは各レベルごとに、1ヶ月の学習期間でTOEICのスコアを最大限アップさせるスケジュールについて見ていきましょう。

  • 現状500点で600点目標の場合のスケジュール 
  • 現状600点で700点目標の場合のスケジュール
  • 現状700点で800点目標の場合のスケジュール

ここでは、「土日休み」「9〜18時勤務」の会社員の方を想定してお話ししていきます。

また、ここで紹介する勉強法はあくまで標準的な内容ですので、これらをベースに、ご自身で特に苦手なパートに重点的に取り組んでみてください。

現状500点で600点目標の場合のスケジュール 

TOEIC600点をとるためには、まずは英語の基礎力をつけましょう

もちろん、TOEICのスコアをとるテクニックも大事です。しかし、そういった技術は十分な英語力を土台に成立するものですので、まずは基礎を固めることを優先しましょう。


公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9

学習のベースはTOEIC公式問題集です。まずは最新の公式問題集を1冊を準備してください。

公式問題集には2セットの模試が収録されています。そのため、1ヶ月で1冊の公式問題集に取り組む場合、2週間に1回のペースで模試を解いて、その復習をすることになります。

2時間きっかり時間を測って模試に取り組むのは、時間のとれる週末がおすすめです。そして平日に直前に解いた模試の復習をしていきましょう。

パート別の模試の復習方法は次の通りです。

  • ディクテーション(Part1、Part2)
  • シャドーイング(Part3、Part4)
  • スラッシュリーディング(Part5、Part6、Part7)

TOEIC600点を目指すフェーズでは、リスニングを何となく解いてしまう方が多くいらっしゃいます。

そのため、聞こえてきた音を一言一句書き取るディクテーションをすることで、英語を単語単位で丁寧に聞き取る練習をしましょう。

また、リーディングもただ読むだけではなく、意味の区切りでスラッシュを入れながら読むスラッシュリーディングを実践していきましょう。そうすることで、英文をかたまりごとに素早く読む力を鍛えることができます。

『金のフレーズ』は「600点レベル:助走の400語」に取り組みます。


TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

まず最初にやるべきは、すぐに日本語の意味が思い出せる「知っている単語」と、全く見たことがない、あるいはなかなか意味を思い出せない「知らない単語」に仕分けることです。

仕分けが終わったら、知らない単語だけに絞って、1ヶ月間で5周くらいを目安に学習をしていきましょう。

現状600点で700点目標の場合のスケジュール

このレベルでも引き続き、TOEICに特化したテキストを使いながら、英語の基礎力を強化していきます。

TOEIC600点から700点であれば、TOEICの問題形式に慣れつつ英語力をつけることで、十分にスコアアップが可能です。

また、ここでは『でる1000』などを使ってPart5に絞ったトレーニングを加えていきます。TOEICの各パートの中でも、Part5の文法問題は特に問題の解き方のテクニックが効果を発揮するパートだからです。


TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 (アスク出版)

週末にきっちり2時間で模試を解いて、平日のスキマ時間などを使って復習をしていきましょう。

リスニング力は、シャドーイングで高めていきます。Part1やPart2のような短文よりも、Part3やPart4の方がまとまった分量があるので、それらを使用してシャドーイングに取り組みましょう。

またリーディングでは、精読を意識してください。このレベルになれば、すべての英文でスラッシュリーディングをする必要はありませんが、必要に応じて取り入れるのがおすすめです。

『金のフレーズ』は「730点レベル:加速の300語」に取り組みます。余力があれば「Supplement」に掲載されている「パート1重要語」などの単語にも取り組んでみてください。

Part5などの文法問題は、別途『でる1000』などのテキストを使っていきます。今お手持ちのテキストでも大丈夫ですので、1ヶ月間集中して取り組むものを1冊選んで、とことんやり込みましょう

現状700点で800点目標の場合のスケジュール

TOEIC800を目指すレベルになってきたら、基本的な英語力が十分についてきているはずですので、より本格的にTOEICに特化した学習を取り入れていきます

これまでは1ヶ月で公式問題集1冊のペースでしたが、800点を狙うのであれば1ヶ月で2冊はこなしたいところです。

それに加えて『金のフレーズ』や『でる1000』まで取り組むとなると相当な学習量になりますが、TOEIC800点を視野に入れている皆さんなら、きっとできるはずです。

公式問題集の模試を週末に解いて、平日に復習するという流れはこれまでと同じです。

公式問題集の復習の仕方は、シャドーイングと精読をメインとします。それぞれ限り無く100%に近い理解度を目指しておこなってください。

『金のフレーズ』は「860点レベル:飛躍の200語」まで覚えてしまいましょう。もちろん、それより手前の「600点レベル」や「730点レベル」で覚え残しがないかも必ず確認しておいてください。

これらの単語はどれもTOEICでは頻出ですので、基本的な単語が分からなくて点数を落としてしまうのは避けたいところです。

また、『でる1000』は最終的には90%くらいの正答率になるよう仕上げていきましょう

最初の1周で分からない問題にマークをつけて、2周目以降で不正解だった問題だけに取り組み、どんどんと正答率を上げていくイメージです。本番までに3周程度できれば理想的です。

計画を作って終わりにしないために… スケジュール通りに勉強するコツ

最後に、ここまで紹介した学習を計画崩れにしないためのコツを3つお伝えします。

コツ1. 無理しすぎない

まず無理しすぎないことを意識しましょう

人間は将来の自分を「全く疲れず、モチベーションも高い完璧人間」だと想像しがちです。ですが、将来の自分も、今日の自分と同じ人間。頑張りたいけれど、疲れてしまう普通の人間なのです。

ですので、

自分が現実的に達成できるスケジュールを立てる

ようにしてください。

また、スケジュールがうまくいかなかったとき「次こそはできるはず」と思ってしまうのも禁物です。そんな時は、自分の現実的なキャパシティを見極めて、適宜スケジュールを調整しましょう

試験を直前に控えると、あれもこれもやろうと手を広げすぎてしまうものですが、1ヶ月でできるだけのテキストに取り組むのがベストです。

コツ2. 時間とエネルギーをうまく配分する

時間と同じようにエネルギーも有限です。そのため、計画を立てる時は「時間」だけでなく「エネルギー」の残量を意識するようにしましょう

スケジュールを立てる時、多くの人は「時間」があるかを考えます。時間があれば勉強する予定を入れるし、時間がなければ予定を入れない、といった具合です。

ですが、例えば仕事終わりに帰宅して、1時間の勉強時間を確保できるなと思っても、実は1時間分のエネルギーが残っていなかった、ということもざらにあります。

英語の勉強スケジュールを立てるときは、時間だけでなくエネルギーもマネジメントしましょう

コツ3. やらなきゃいけない環境を作る

計画を必ず達成するためには、

絶対にやらなければいけない環境を作ることが大事

です。

この記事をここまで読んでくださっている皆さんは、きっとTOEICと真剣に向き合われていることと思います。ですが、やはり私達は人間ですので、どれだけ本気でやっていても、誘惑に負けて計画通り勉強ができないことがあります。

ですので、勉強をやり切れる環境づくりは重要です。

具体的には、誰かを巻き込むことがおすすめです。これは会社の同僚でも良いですし、一緒に英語を勉強する友人でも良いでしょう。

とにかく、自分独りでやらないことを意識してください。そうすることで「みんな頑張っているから自分もやろう」という気持ちになります。

私自身、TOEICで満点を取ったときには、一緒に英語を学ぶ講師の仲間と切磋琢磨することで、TOEIC満点という目標を達成できました。

まとめ

ということで今回は、TOEICのスコアを1ヶ月でアップさせるための具体的な学習方法をレベル別に紹介してきました。

この1ヶ月間でTOEICのスコアを最大化するためにも、休日にTOEIC模試に時間を測って取り組み、単語学習は毎日やるようにしましょう。そして、苦手なパートには特に重点的に取り組んでみてください。

また計画通り学習をするためにも、

  • 無理をしすぎないこと
  • 時間とエネルギーをうまく配分すること
  • やらなきゃいけない環境を作ること

を意識することをおすすめします。

ぜひ1ヶ月間でTOEICのスコアを最大限アップさせるために、今回お伝えした内容を実践してみてください!皆さんのご健闘を心よりお祈りしております。

TOEIC本番1ヶ月前のスケジュールの立て方

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