600点台から3ヶ月でTOEIC800を狙うために必須の参考書
3ヶ月でしっかり取り組んで頂きたい参考書も紹介させていただきます。
公式問題集(新しいものから選ぶのがよいでしょう)と頻出語彙が網羅されている金のフレーズはマストですので、それら以外で選んでみました。
全てに共通して言えることですが、試験本番を意識して解くこと、間違えた問題から課題をしっかりと発見すること、そしてそれらを学習を通じて克服するための復習をすることを忘れないようにしてくださいね。
1. 公式TOEIC Listening & Reading 800+
公式TOEIC Listening & Reading 800+
公式という名を冠しているだけあって、本番に出るであろう精度の高い問題が並びます。
また上級者でも間違える問題に焦点を当てているだけあり、
- なぜ間違えてしまうのか?
- なぜ難しいと感じるのか?
という課題に大きな気づきを与えてくれる参考書になるはずです。
決して解くことを目的とせず、解き終わった後の復習に重きをおき、しっかりと反復学習を行うようにしましょう。
公式TOEIC Listening & Reading 800+
2. TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問
質と量のバランスが大事なのは大前提ですが、そうは言っても量が大事なのがリスニングです。やはり各パートの問題形式を身体に叩き込み、解くフローを何も考えずにできるまで繰り返すことでリスニングの負荷を軽減する戦略が不可欠です。
また短文のディクテーション、長文のシャドーイング、音読などの素材として、これだけのボリュームがあれば量としては充分でしょう。
3ヶ月かけてどの英文を聞いても理解できるまで仕上げることができれば、800点の取得も射程圏内と言ってよいかもしれません。
3. 【音声DL付】TOEIC(R) L&Rテスト Part 5 語彙問題だけ555 (TTT速習シリーズ)
【音声DL付】TOEIC(R) L&Rテスト Part 5 語彙問題だけ555 (TTT速習シリーズ)
語彙問題だけに特化した問題集はあまり多くはなく、555問というボリュームも魅力的です。
解いた後に、問題文をしっかり攻略すればTOEIC頻出単語で構成された555個の英文が読めるようになっている、ということでもあります。
長文セクションでのスコアアップにも直結しているので、ぜひ取り掛かってみてください。
【音声DL付】TOEIC(R) L&Rテスト Part 5 語彙問題だけ555 (TTT速習シリーズ)
3ヶ月の学習スケジュールをどう組み立てるべき?
3ヵ月の学習スケジュールを立てる際は、まず試験の申込から行いましょう。試験日が決定すれば、後は本番までを一月ごとに3つに分け、1ヶ月目、2ヶ月目、3ヵ月目、と区切っていきます。
教材は厳選したものを3ヶ月でしっかりやり込むことを意識しましょう。
1ヶ月目のカリキュラム 求められる語彙と文法を制覇
試験日が決まり、教材が揃ったらいよいよ3ヵ月のスタートです。最初の1ヶ月にフォーカスすることは語彙、文法における知識不足の解消です。
知らない単語が多すぎて英文が読めない、文構造が取れず長文の学習が進まない、では3ヵ月の中盤以降の学習効率が著しく下がってしまいます。必要な語彙数にこの月に達してしまえるよう、金のフレーズやPart5の語彙問題だけ555を活用し語彙習得に力を入れましょう。
学習のバランスは画像を参照していただき、リスニング、リーディングともに短文セクションにフォーカスするイメージで進めていきましょう。
ただ短文セクションだけにならないように注意は必要です。リスニングはディクテーションや音読、リーディングは解いた問題を音読し復習を行いましょう。
また全パートの解き方のフローがこの月に確立できているように、公式問題集を使って確認しておくようにしましょう。
2ヶ月目のカリキュラム 各パートの苦手発見と克服
2ヶ月目からは苦手な箇所の把握に努めましょう。
画像にもある4つのカテゴリー(リスニング短/長、リーディング短/長)で、出来ていないところを明確にすることを早めのタスクにします。2ヶ月目の最初の週などを使って行うとよいでしょう。
基本的に長文というのは短文の連続ですので、短文ができていないのに長文だけができるということはありません。1ヶ月目に鍛えた短文の正確な理解を促進し、長文に耐えうる連続する意味処理能力(聞き続ける、読み続ける力)を鍛えていくことが2ヶ月目に重要なポイントです。
学習バランスとしては各パートの苦手な箇所を把握しながらも、徐々に長文セクションに重点をシフトしていくイメージを持って学習をしてみましょう。リスニング、リーディングともに、7割近くは長文セクションです。2時間の試験に耐えうる力をこの時期から養っていくようにしましょう。
またこの時期に必ず効果測定として、一度本番形式(公式問題集など)の模試を解くようにしてみてください。今受けたら何点になるのか、緊張感をもって挑んでみましょう。
3ヶ月目のカリキュラム 本番に向けての高地トレーニング
3ヶ月の計画、最後の月は本番に向けての負荷をかけたトレーニングの時期になります。
この時点でまだ語彙数が足りない、基礎文法の理解ができていない、ということがないように仕上げていることが理想です。またどこが苦手か把握できていない、ということもないようにしておきましょう。
3ヵ月目の理想的な学習の進め方は、
というサイクルをいかに回していくかになります。
負荷のかけ方にも様々なバリエーションがありますが、典型的なものを挙げると
- リスニングの再生速度をあげる(1.2倍速程度で充分)
- リーディングの解く時間を短めに設定する
などがあります。あまり本番環境とかけ離れてしまうと本末転倒になるので、あくまでも本番のためであることを忘れないようにしましょう。
学習バランスの比重は、厳密には2ヶ月目に把握している苦手なポイントにもよりますが、共通する強化ポイントはリーディングの長文セクションです。
全パートに取り組む必要はありますが、スコア配分が多く、苦手な人が多いセクションはやはりPart7になります。最後の月で一気に集中しスコアを上げられるように取り組んでみて下さい。
もし3ヶ月間の間に挫折しそうになったら…
さて、ここまでマインドセットから細かな学習法までお話してきましたが、しっかり続けられそうでしょうか?
3ヵ月という期間あっという間でもあり、また本気で取り組み始めたら以外と長いな、と感じる方もいるかもしれません。
もしその3ヵ月という期間の中で挫折しそうになった時は、この3つを試してみてください。
1. 仲間と頑張る
学習は何も一人でやらないといけない、ということはありません。同じ目標の仲間に声をかけ、同じ日の試験に申し込むなどすればもう立派なライバルであり学習仲間です。
1987年から30年以上続いたNHKラジオ「実践ビジネス英語」の杉田敏先生は、英語の勉強には大事な3つの「間」がある、とおっしゃっていました。時間、空間、そして仲間だそうです。
早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け、という言葉もあるくらい、やはり限界を超えていくためには誰かと一緒にやってみるというのもありかもしれません。
2. ゴールを達成した後をいつもイメージする
人は誰しも、目の前のことに視野が収斂していくものです。いまやっている学習は何のためなのか、TOEIC800点ってなんで必要なんだっけ?といったそもそものお話をいつの間にか忘れてしまったりしていませんか?
迷ったとき、立ち止まりたいときは初心に戻って、そもそもどうしてやっていたのかを思い出してみると良いでしょう。
そうすると設定した目標も意味がクリアになり、達成した後のよりよい状況がイメージしやすくなるはずです。
TOEIC800取って、もっと給料のいいポジションに昇進してやる!
夢の海外赴任に申し込んで手中に収めるぞ!
などなど、自分にとって直接的な「得」を具体的にイメージするようにしましょう。得があるからやる、英語はそれでいいんです。
3. 問題集を解いてみる
え?挫折しそうなのに問題集を解くの…?
と思われるかもしれませんが、実はこれが結構効くんです。問題集を解いてみると、いかに自分がまだまだかを思い知ることができます。
こんなところでやる気を失っている場合ではない、ライバルたちはこんな時もどんどん前に進んでいる、そんな状況に気づくことができれば、また前向きな気持ちも復活するかもしれません。
何もする気にならない、というときはこの問題集を解いてみるというカンフル剤の存在をぜひ思い出してみてくださいね。
まとめ
3ヶ月で200点アップするためのイメージできたでしょうか?かなり緻密な戦略と学習量が必要にはなりますが、やることを確実に遂行できれば不可能ではないことも伝われば嬉しいです。
私自身、多くの方をサポートしてきた経験の中で、実際に3ヶ月で200点アップをし、800点を超えた方を何人も目にしてきました。ただ、実際のところ3ヶ月で200点を上げる必要がある方はそこまで多くはないと思います。
学校や会社で決められた目標達成スコアがあれば、それはある程度前からわかっているはず。3ヶ月で200点も上げないといけない状況というのは、ギリギリに追い込まれてから重い腰を上げている状況と言えなくないかもしれません。しっかりと余裕をもって3ヶ月で100点アップ、という目標でしたらじっくり、じわじわと楽しみながらの学習も可能になってきます。
ただ、様々な状況の方がいると思います。まずは、それぞれの目標に向かって今できることをしっかりやっていきましょう。道は必ず開けます。やってもやっても成果が出ない、ということは語学においては起こりません。
その努力が狙った成果に繋がるまで、前を向いて進んでいきましょう。Gariben式はTOEICを頑張る全ての人を応援しています。
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