TOEICを初めて受験したり久しぶりに受験する人は、試験当日が目前に迫りソワソワした気持ちで過ごしている方も多いはず。
「直前は何をすればいいの?」
「当日は早く会場に行くべき?」
と色々と疑問が出てきているところですよね。これまで頑張ってきた成果を出すために、当日は気持ちに余裕を持って迎えたいものです。
そこで今回は、TOEIC当日の持ち物リストや、当日にやるべき直前対策のポイント、当日の過ごし方などを解説します。
落ち着いてTOEIC受験に臨めるよう、この記事を参考にしながら直前の準備をしっかり行い、当日慌てないように心構えをしておきましょう。
また、これまで何度か受験している人も、スコアアップのために当日の過ごし方を見直しておくのがおすすめです。ぜひ参考にして、自己ベストスコアを目指しましょう!
この記事を書いた人
阿武 夏織
TOEIC930点、英検1級取得。外資系企業、日系企業での海外営業勤務を経たのち渡米し、アトランタでNBAダンサーとして活動。ライターとしてさまざまな英語学習サイトで学習方法に関する記事をはじめ、海外文化・海外旅行についての記事などを執筆中。
この記事を監修した人
セレン
留学経験、海外経験ゼロから31歳で英語学習を独学で開始しTOEIC LR満点、TOEICスピーキング満点、英検1級を取得。日本最大手IT企業にてTOEIC研修&英語学習カウンセリングを6年間担当。英語事業コンサルティング、高校生英語指導も行う。「英語のあたらしい読みかた」著者。
TOEIC当日の持ち物リスト
まずはTOEIC当日の持ち物リストを紹介します。
忘れてしまうと受験ができなくなる物もあるので、持ち物の準備は前日までに済ませておきましょう。
TOEICを運営している一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が案内している必須の持ち物は以下のとおりです。
- 受験票:
受験の約2週間前に郵送で届きます。
- 証明写真1枚:
縦4cm×横3cm・6ヶ月以内に撮影したものなど、公式の規定を参考に用意します。裏面には氏名と受験票に記載のある受験番号を記載します。
- 本人確認書類:
運転免許証・学生証・パスポート・マイナンバーカードなど、有効期限内で顔写真付きの本人確認書類が必要です。
- 筆記用具:
HBの鉛筆もしくはシャープペンシル、消しゴムを用意しましょう。
- 腕時計:
時計として使用できるのは、腕時計のみです。スマホやスマートウォッチは使用できません。
- マスク:
2023年4月からマスク着用は必須ではありません。ただ、アレルギーや喘息の疾患で飛沫が飛ぶ可能性がある場合は、マスク着用のお願いがされています。
必須の持ち物は以上ですが、これら以外にもあると便利なアイテムを紹介します。
- イヤフォン:
受験会場までの移動時間や、試験直前のリスニングに活用できます。
- 羽織りもの:
試験会場によっては空調の効きが良く、肌寒く感じることもあります。逆に暑いこともあるので、当日は着脱しやすい服装がおすすめです。
- 飲み物:
試験直前に軽く水分補給をしておきましょう。試験中は原則的にトイレに行けないため、飲み過ぎには注意してください。(試験開始前のオリエンテーション時、リーディングの試験中であればトイレに行くことは可能です。)
- 軽食:
チョコレートやラムネで糖分を摂取すると、集中力をアップする効果があると言われています。会場で食べることはできないので、会場に入る前につまんでおきましょう。
- 目薬:
会場が乾燥していることがあるので、コンタクトを着用している場合は、目薬を持っておくと安心です。試験開始前に使用して、ドライアイを防ぎましょう。
試験当日に忘れやすいものに注意!
TOEIC受験当日、特に忘れやすいものは下記の2つです。
受験票と腕時計
受験票を忘れると受験できません。忘れたり汚れたりしないよう、クリアファイルや手帳に挟んでバッグに入れておきましょう。
最近は腕時計をつける習慣がない人も多いため、腕時計も忘れがちなアイテムです。時計がない会場もあるので、必ず腕時計は用意しましょう。当日の朝つけ忘れないよう、バッグに入れておくと安心です。
TOEIC当日にやるべき直前対策の5つのポイント
目標スコアを獲得するためには、直前まで対策することが大切です。ただ、なかには逆効果になってしまうこともあるので、ポイントを押さえて対策しましょう。
1. 倍速でリスニング音声を聞く
直前に倍速でリスニング音声を聞くと、実際のリスニング音声が遅く感じて聞き取りやすくなります。
移動中や試験開始前の時間を使って、リスニング音声を聞きましょう。倍速で聞き取り辛い場合は、1.25倍や1.5倍でもOKです。
2. 英語脳に切り替える
普段英語で話したり考えたりする習慣がなければ、脳は日本語モードになっています。
試験当日は意識して英語脳に切り替え、スムーズに問題が解けるようウォーミングアップしておきましょう。
先ほど紹介した倍速でリスニング音声を聞くことも英語脳に切り替える方法の一つですが、Part6・7の英文を速読する方法も効果があります。
3. よく間違える問題・覚えていない単語の復習
いつも間違えてしまう問題や、覚えていない単語を復習するのもおすすめです。あれもこれも詰め込むことはできないので、特に苦手としているポイントに絞って復習してください。
試験当日や直前の総復習を想定して、日頃からまとめておくと復習しやすいです。
4. 新しいことに取り組まず、復習に徹する
「解ける問題を一つでも増やしたい」という気持ちはわかりますが、新しいことを覚えようとすることは逆効果です。記憶の定着までには時間がかかるので、新しいことには手を出さないようにしましょう。
5. あえて何もしないでリラックスする
TOEIC当日は何よりもリラックスして試験に臨むことが大切です。そのため、あえて何もしないことも一つの直前対策といえます。
私は前日までに復習を済ませ、当日は何もしないようにしていました。早めに会場近くに到着し勉強はせずにカフェでゆっくり過ごすことで、落ち着いた気持ちで試験に臨め、納得できるスコアを獲得できました。
TOEIC試験当日のスケジュールとおすすめの過ごし方
最後にTOEIC試験当日のスケジュールとおすすめしたい過ごし方を紹介します。
あくまで一例ですが、参考にして自分なりのタイムスケジュールを立ててみましょう。直前の過ごし方のポイントも紹介します。
TOEIC当日のタイムスケジュール
TOEICは午前試験と午後試験があります。それぞれのタイムスケジュールを見てみましょう。
午前試験の場合
TOEICの午前試験を受験する場合、受付開始から解散までの流れは以下のように示されています。
9:25~ 9:55 | 受付 |
9:55~10:20 | 試験の説明・音テスト |
10:20~12:20 | 試験開始〜試験終了 |
12:20~12:35 | 問題用紙・解答用紙の回収 |
12:35(予定) | 解散 |
会場までの移動時間は人によって異なりますが、自宅から会場までの移動時間が30分の場合は以下のようなタイムスケジュールが理想的です。
6:30 | 起床 |
6:45 | 持ち物・ルートの最終確認 |
7:00 | 朝食を食べる |
8:00 | 自宅を出発 |
8:30 | 近くのカフェなどで最終確認 |
9:25 | 受付 |
9:30 | トイレを済ませて試験開始まで復習や単語チェックをする |
TOEICは原則として受付終了時間までに受付に到着していなければ、遅刻と見なされて受験することができません。
公共交通機関が遅延してしまうと遅刻の可能性があるため、時間に余裕を持って会場近くに到着しておくことがおすすめです。
午後試験の場合
TOEICの午後試験を受験する場合、受付開始から解散までの流れは以下のようになっています。
14:05~14:35 | 受付 |
14:35~15:00 | 試験の説明・音テスト |
15:00~17:00 | 試験開始〜試験終了 |
17:00~17:15 | 問題用紙・解答用紙の回収 |
17:15(予定) | 解散 |
自宅から会場までの移動時間が30分の場合は、以下のようなタイムスケジュールが理想的です。
– | 起床後、朝食、持ち物・ルートの最終確認 |
12:00 | 昼食を食べる |
12:30 | 自宅を出発 |
13:00 | 近くのカフェなどで最終確認 |
14:05 | 受付 |
14:10 | トイレを済ませて試験開始まで復習や単語チェックをする |
当日のコンディショニングのために意識したいポイント
ベストな状態で試験に挑めるようにいくつか意識しておきたいことがあります。試験当日はこれから紹介する4つのポイントを意識しましょう。
1. 時間に余裕を持って行動する
TOEIC当日は必ず時間に余裕を持って行動しましょう。
タイムスケジュールの例で示したように、30分から1時間前には会場近くに到着しておくと安心です。
先ほどもお話ししましたが、TOEICは受付終了時間までに受付に到着していないと遅刻とみなされて受験することができなくなります。自然災害や事故などで大幅な遅延が出た場合は対応してもらえる可能性がありますが、原則的には公共交通機関の遅れが理由での遅刻でも、当日の受験はできません。
特に初めて行く会場の場合、電車の乗り換えや駅からのルートを間違ってしまって、予定より時間がかかってしまうこともあります。
2. 食事のタイミングと量に注意する
午前受験の場合、必ず朝食を摂るようにしましょう。朝ご飯を抜いてしまうと、脳のエネルギーが不足して、集中して試験を受けることができません。いつも朝ご飯を抜いているという人も、受験当日は早めに起床して必ず朝食を食べましょう。午後受験の場合も、空腹状態で試験に挑むのはNGです。
ただ、人によって食事の適切なタイミングと量は異なります。「お昼をしっかり食べると眠くなってしまう」という人も多いでしょう。その場合は、朝ご飯をしっかり食べて、午後は軽く済ませるなど、自分の体質に合わせた食事のタイミングと量を考えることが大切です。
3. 飲み物の飲み過ぎには要注意
試験前に飲み物を飲み過ぎてしまうと、試験中にトイレに行きたくなってしまう可能性があります。TOEIC試験はリスニングセクションとリーディングセクションがありますが、その間に休憩はありません。試験の朝起きてから試験開始までは、水分摂取をし過ぎないようにしましょう。
日頃集中力を高めるために、コーヒーなどカフェインが入っている飲み物を飲むという人も多いはずです。ただ、カフェインには利尿作用がありますから、飲むタイミングや飲み過ぎには注意してください。
4. 受付後にトイレを済ませておく
前述したとおり、試験が始まるとトイレ休憩はありません。会場について受付を済ませたら、試験の説明・音テストが開始されるまでの時間にトイレを済ませておきましょう。
受付終了時間ギリギリはトイレが混雑する可能性が高いです。余裕を持って済ませておくことをおすすめします。
まとめ
今回はTOEIC当日の持ち物リストや、当日にやるべき直前対策のポイント、当日の過ごし方を紹介しました。
TOEIC当日は、何よりも気持ちに余裕を持つことが大切です。持ち物は前日までに準備を済ませ、時間に余裕を持って会場に向かいましょう。
また、当日に直前対策をする場合は、これまでの復習を行い、脳を英語モードに切り替えることを意識してみてください。
試験当日は、いよいよこれまで頑張ってきた成果を出す時です。今回紹介した内容を意識して過ごし、ベストなコンディションで試験に挑みましょう。