英語需要が高まる中、よい英語研修はないかと探されている企業の方は多いのではないでしょうか?
今回はGaribenを英語研修として採用し、2022年7月より実施させていただいた東証プライム上場企業であるBEENOS様の研修の様子をご紹介いたします。
BEENOS様はグローバルコマース(越境EC)事業を中核事業とするIT企業で、テレビCMでおなじみの『ブランディア』など複数のEC事業や海外事業を展開しています。海外展開の加速を背景に、社内での英語人材の育成の必要性が高まっているとのことでこの度Garibenを導入いただきました。
3ヶ月間のプログラムを脱落者ゼロで完走できただけではなく、全参加者の1日の平均学習時間1.93時間、全体のスコアアップ平均100点以上アップなど、結果としても目覚ましい研修となりました。
今回はBEENOS人事最高責任者の宮坂さんをお招きし、研修の裏話や英語研修に求めるものなど、さまざまなお話を伺いました。
Garibenとは?
Garibenは3ヶ月間、仲間と一緒に英語力の向上を目指して学習を継続するオンラインの英語学習プログラムです。期間中は少人数のグループを組み、そのグループ内で学習の進捗具合やわからない問題などをシェアしながら3ヶ月を走り切ります。
またコーチによる全6回の英語学習ノウハウ講義があり、日々の学習はメンターによりモニタリングが行われ、参加者が順調に学習を進められているかサポートをいたします。英語のレベル別に分けられたコースがあり、コースごとに異なる学習カリキュラムに沿って学習しながらTOEICのスコアアップを下に成果を測定します。
BEENOS Group CHRO
宮坂 英三
1998年より大手アパレルメーカーにて海外ライセンスブランド業務を経験。その後大手コンサルティング会社にて人材育成・店舗運営のコンサルティング業務に従事。2005年より海外フィットネスチェーンの日本での事業立上げと店舗拡大を担う。
2008年当社に入社し、tenso株式会社の設立に参画。翌年、同社の取締役に就任。その後同社の成長を支え、越境EC領域における業界ナンバーワンへ導く。
2018年より当社社長室室長を兼務し、現在は、CHROとしてグループ人事を統括。
Garibenマネージャー兼コーチ
セレン
Garibenの学習カリキュラムの作成、ノウハウ講義を担当。法人研修の担当企業も多く、金融系企業、インバウンド系企業を始め、日本最大手IT企業内にて英語公用語化プログラム、TOEIC研修、個別学習カウンセリングを6年間担当している。自身も英語難民だった31歳留学経験ゼロから英語学習をスタートした経緯を持つ。TOEIC LR満点、TOEICスピーキング満点、英検1級保有。
最高人事責任者が考える英語研修の難しさとは?
まずは社員の皆様、英語研修Garibenを3ヶ月、脱落者ゼロで完走いただきお疲れ様でした。
人事責任者である宮坂さんには社員の方に起こった変化など色々伺いたいことがあるのですが、まずは英語研修として過去にどんなことをされていたのか、を伺ってもよいでしょうか?
過去にはネイティブ講師の方を招いて週に1、2回英会話をするという取り組みを半年ほど行ったり、マンツーマンの英会話であるオンライン英会話を活用した研修も行っていました。30名ほどの規模で半年ほど実施いたしました。
完走した社員に会社から補助を出し、頑張った人を表彰する仕組みや、離脱者には自費負担のペナルティーを設けるなどをしていましたね。
英語研修を実施する中で、難しいと感じられた点はありますか?
何を目的にするかを設定するところが一番難しいと思っています。過去取り組んだ英語研修は、英語を使う機会を提供しよう、というくらいで明確なゴールなどを設定していませんでした。
オンライン英会話を導入した時も、目標としてはその延長としてより定期的に英語に触れてもらおう、というくらいでした。
なんのために英語研修をするか、をはっきりと言語化できる解像度で実施している企業は実際にそんなに多くはないと個人的に感じます。
やはりまだ目的が曖昧だった時は、成果も見えにくかったりしたのでしょうか?
英語の成長でいうと、英語習得の目的を明確にし、研修以外の部分でも自ら学習することが必要だったんだなと感じています。
過去の研修には、そのきっかけを与えるという役割はあったとは思います。しかし本当に社員の英語力をアップさせるためには、会社として継続的に機会提供をしていく必要があるんだなと感じています。
おっしゃる通りだと思います。まずは会社が社員のみなさんの英語力アップをサポートする意志をしっかり見せることが大事ですよね。
そうですね。そして社員のほうも積極的に英語を学ぶぞ、という意志を持ってくれることが大事で、その意志と会社のサポートがガッチリ噛み合わさって研修そのものが機能すると考えています。
今求めている英語研修とはどんなものか
その双方からの熱量はとても大切ですよね。そういった研修を経た後に、求めていた英語研修というのはどういったものでしたか?
これまでの英語研修は福利厚生の一部という色が強かったのだと思います。
ただ今後は先ほどお話ししたように、社員側がまずは自らの意志を持って参加するもの、そして会社としてもその熱意に応えるべく、しっかりと成果を求められる研修がやはり必要だと思っていました。
ある程度のコミットが求められ、その分しっかりと得られるものもあるという仕組みが理想的だと思います。
今現在、人事責任者の宮坂さん自身がそういった課題を感じ、何を期待しているか、ということがわかったところで、今回実施させていただいた英語研修Garibenのおおまかな感想を伺ってもよいでしょうか?
Garibenを実施して生まれた成果とは?
現在、オンラインで社員同士がつながるという機会が圧倒的に減っており、部署を横断して一つのことにポジティブに取り組むこと自体がなくなってきてしまっているんです。
Garibenの仕組みである「ピアラーニング」に惹かれた背景にはそういった実情もあったんです。
英語力の向上という同じ目標を持った社員同士が集まることで、3ヶ月のプログラム自体はハードなものでもあるにも関わらず、離脱者がゼロだったという点が非常に嬉しかったですね。
途中離脱者ゼロもそうですが、講義の無断欠席者ゼロ、1日の平均学習時間1.93時間、全体のスコアアップ平均113.9点など、数値としても素晴らしい成果をみなさん出されていますね。
3ヶ月でTOEICスコア最大290点アップした方もいらっしゃいました。
今回の研修に関しては「なんのデメリットもない」というところが大きいです。会社としても英語を頑張る人を後押ししたいですし、業務が多忙な中でも、Garibenの学習レギュレーションを守って英語で結果を出したいと頑張っている社員がこれだけいてくれることは画期的ですし、嬉しいことですよね。
3ヶ月間、私も研修担当講師としてみなさんとご一緒させていただいたのですが、英語力としての成果もそうですが、部署を横断して作られたグループで上下関係のない枠組みをみなさん楽しまれていたように思います。
Garibenは英語研修ですが、社員一人一人が新しいことにチャレンジして活力を得られた、そして同時に成果も得られたというのが非常に大きいですね。
事業でもこういった研修でも、数値としてこうやって盛り上がるポイントが出てくること自体がポジティブなことですよね。
海外事業の展開が進む中で、海外でも働ける制度を今回の英語研修の前に発足していたんです。もちろん、誰でもというわけではなく、BEENOSらしく、海外拠点立ち上げや戦略地域での事業強化など、掲げる目的によって社内で選考が行われます。
ただし、若手でも手挙げができるので、社内で募った際も若手から役員クラスまで応募がありました。そういった動きとも連動しながらの研修だったので、会社がいよいよ海外に目を向け始めているというメッセージにもなったのかなと思っています。
参加者の方の中には、会社の廊下で社長に「英語の研修頑張ってるんだって!話は聞いてるよ!」と声をかけられてすごくモチベーションが上がったとおっしゃられている方もいました。
会社全体のそういった雰囲気が前向きに作用している証拠ですよね。
そうですね。会社としては英語に対してやる気がある人をしっかりサポートする体制が整えられればいいなというのはあります。今回の研修を通して、元々英語学習の習慣がなかった人が毎日勉強するという習慣を身につけたのは何より素晴らしいことなので、それを研修後もぜひ続けて行ってほしいですね。
今回の取り組みの中で、参加社員の目標がよりブラッシュアップされ、明確になったと感じています。
海外拠点を作りたい、とか海外で現地人材を採用する際に英語で行いたい、というようなビジョンや明確なゴールができており、それによって、次のステップにも行きやすい状態になっていると思います。
社員自ら、ゴール設定などをできるようになったことも非常に嬉しいですね。
英語研修の中でもGaribenのように、学習の仕方や復習の効果的な方法を3ヶ月の期間中講義の中で色々な段階に応じてお伝えしレクチャーしていくスタイルはあまり多くはないと思います。
今回の研修で身につけていただいた学習スキルは一生モノなので、ぜひ今後の学習にもお役立ていただきたいと思っています。我々は魚を与えるのではなく、今後もずっと生きていくために魚の釣り方をお伝えしています。
最後に、今後宮坂さんが期待すること、を伺ってもよいですか?
今回のGaribenで思いがけず得られたチームビルディング効果なども今後引き続き期待したい部分ではあるのですが、GaribenでTOEIC800のような明確なゴールの達成プロセスの部分は見えたので、今度はスピーキングや800を超えてからのレベルの研修なども実施していけるといいのかなと考えています。
研修ではないですが、社内の英語使用の頻度が高い部署などに意図的に配属することも可能なので、英語力アップの目的でそういったこともできると面白いかもしれません。
あとはどんどん社員発信で面白いことを始めていってほしいです。そういうものの方が続いたりしますからね。
まとめ
今回の対談では、最高人事責任者である宮坂さんから大変貴重なお話を伺うことができました。
企業における英語研修というのは、提供する側とそれを享受する側の双方で目的やゴールが共有されていることがいかに大切かを知ることができました。
「成果の出る英語研修を探している」
「単なる研修で終わらず、社内でのチームビルドにも波及効果がある研修が実施したい」
という企業の皆様、ぜひGaribenの導入をご検討ください!
宮坂さん、お時間をいただき、誠にありがとうございました!