TOEIC Part1対策!解き方のコツや勉強方法、練習問題まとめ

こんにちは。留学なし・独学でTOEIC990点満点9回、英検一級一発合格の「ぽるぽる」こと渡邉淳です。大学や動画講座などで10,000名以上の学習者にTOEIC対策指導をしてきました。

今回は、Part 1 で難しい問題や間違えやすい問題について、実際にあった事例を踏まえ、具体的な解決策として、1つの解答の極意と2つの勉強方法、厳選30フレーズをご紹介します。

TOEICで600点を目指すうえで、「Part 1 は簡単!」と耳にするため、全問正解できないことにストレスを感じる方がいます。ただ、実際には「全問正解は簡単ではない」ことと知っていただきたいです。

解答時のコツや頻出の語句を押さえることによって、正解数を増やし、スコア改善、そして全問正解につなげていきましょう。

TOEIC で600点を目指す方や Part 1 で全問正解を狙いたい方は、最後まで読み切り、問題演習を重ねることによって、得意なパートにしていただきたいです。TOEIC 対策を初めて行う方は、短文を扱うこのパートから始めることで TOEIC との距離を縮めることができるでしょう。

今なら無料カウンセリング受付中です。この機会に『TOEIC満点コーチ』に英語学習における悩みをぶつけて、解消しましょう!

この記事を書いた人

渡邉淳様(ぽるぽる)

渡邉 淳

東京外国語大学外国語学部卒。留学なしでTOEIC990点満点、英検1級を取得。教材制作会社を経て、現在フリーランスの編集者・ライターをしながら、東京海洋大学で非常勤講師として勤務。担当はTOEIC。日本経済新聞や読売新聞、雑誌「PRESIDENT」など掲載実績あり。著書『TOEIC(R) L&R TEST 戦略特急 スコア育成計画』、『1日5分からはじめる! 英語学習手帳』、共著『毎日の英単語』。

この記事を監修した人

セレン

セレン

留学経験、海外経験ゼロから31歳で英語学習を独学で開始しTOEIC LR満点、TOEICスピーキング満点、英検1級を取得。日本最大手IT企業にてTOEIC研修&英語学習カウンセリングを6年間担当。英語事業コンサルティング、高校生英語指導も行う。「英語のあたらしい読みかた」著者。

目次

TOEIC Part1の概要と問題形式

Part 1 は「写真描写問題」と呼ばれています。

1枚の写真に対して4つの選択肢が流れ、そのなかで適切なものを1つ選ぶという形式です。合計6問(6枚の写真)で構成され、1問あたり約25秒です。

4つの選択肢が流れる前に、

Look at the picture marked number X(1-6) in your test book.

というアナウンスが流れます。

扱われる写真は以下の3パターンに分かれます。

  1. 1人の人物写真
  2. 2人以上の人物写真
  3. (人が写っていない)風景写真

TOEIC Part1の出題傾向

ここから Part 1 でどのような問題が出るのか、3つの写真パターン別にご紹介します。

あくまで出題傾向であって、写真を見た瞬間に「この3つのパターンのどれに入るのか?」と悩む必要はありません

*今回使用する写真は本番に近いものを選んでおります。やや不自然に見えるかもしれませんが、ご了承ください。

1人の人物写真

写真には1人の人物が写っています。

6問のほとんどに人物が1人以上写っています。その人物が行なっている動作が描写されることが多いです。

例題1

Look at the picture marked number 1 in your test book.

(A) The man is sitting at the desk.
(B) The man is looking at some reading material.
(C) The man is moving some furniture.
(D) The man is filling a cup.

(日本語訳)
(A) 男性は机のところに座っています。
(B) 男性は読み物を見ています。
(C) 男性は家具を動かしています。
(D) 男性はコップを満たしています。

男性は「机のところに座っている」ため、正解は (A) です。(B) は動作は合っていても、対象が間違っていますね。

そのほかは「家具」や「コップ」という単語を入れることでひっかけようとしています。しかし、動作がズレています。

2人以上の人物写真

2人以上の人物が写っている写真です。

二人に共通している動作を描写することもあれば、複数人のうち一人の動作を描写することもあります。

例題2

Look at the picture marked number 2 in your test book.

(A) One of the women is pouring coffee into a cup.
(B) The women are talking to each other.
(C) One of the women is wearing a scarf.
(D) The women are closing their menu.

(日本語訳)
(A) 女性たちの一人はコーヒーをカップに注いでいます。
(B) 女性たちはお互いに話しています。
(C) 女性たちの一人はスカーフを身につけています。
(D) 女性たちはメニューを閉じています。

日本語にはあまりない独特な言い回しですが、「お互いに話し合っている」と述べている (B) が正解です。

今回は「動作」という観点で選択肢を判別していくと、正解に辿り着きやすくなりますね。

風景写真

風景のみで、人物が写っていない写真だと考えてください。

ただ、最近の傾向としては出題が減ってきました。多くても1問というところです。

例題3

Look at the picture marked number 3 in your test book.

(A) Some trees are being arranged in rows.
(B) The woman is carrying a wooden plank.
(C) Some trees are casting shadows on the road.
(D) The woman is walking on a path.

(日本語訳)
(A) 木々が一列に並べられています。
(B) 女性が木製の看板を運んでいます。
(C) 木々が道に影を落としています。
(D) 女性が道を歩いています。

風景写真はどこが描写されるかがわかりにくいため、やや難易度が上がります。

今回、「木々が影を落とす」という描写をするのは予想できなかったのではないでしょうか。

Part 1 を苦手に感じてしまう理由

Part 1 を苦手に感じてしまう理由は、最も易しいパートだと言われているだけに、「間違えられない」というプレッシャーが一番の壁だと考えています。目標のスコアが高ければ高いほど、「ここは全問通過したい」と感じるはずです。

上記は精神論の話でしたが、Part 1 特有のポイントでお伝えすると、写っている物を使った誤答の選択肢を作ってくることが多いため、その音に引っ張られてしまうことが苦手に感じる原因だと考えています。

しかし、これらはひっかけのポイントやコツ、頻出語彙を押さえることによって、苦手を得意に変えることができるでしょう。強化すべきポイントを念頭に置いて、以下の内容を読み進めてください。

TOEIC Part1で知っておくべきひっかけポイント

今までの内容と重複する部分がありますが、「ひっかけポイント」をまとめておきます。

写真に写っている物

例題で取り上げたように、写真に写っている物を、誤答の選択肢に何度も混ぜてきます

リスニング力に不安があると、「この物を描写していた気がする」と単語一語にとらわれてしまうことがあります。

写真に写っている物が描写されているからと言って選択をしないように注意しましょう

上位語への対応不足

例題1に出した reading material は「読み物」という日本語訳をつけています。

「読み物」とは一体何を表すのでしょうか?

新聞や雑誌、本などいろいろな物を意味します。つまり「読み物」は上位語であり、これらに対応できる必要があります。

vehicle(乗り物)や equipment(機材)など、いくつかの物をまとめて表現する名詞への対応をしていくように心がけましょう。

TOEIC Part1で満点を取るたった1つの極意

Part 1 には難問が1問はあります。

  • 描写するところが意外な点
  • ナレーターが早口
  • 自分自身の耳が英語に慣れていない

など、いろいろな要因が考えられます。

全問正解はなかなか難しいのですが、以下のコツを無意識に使えるレベルに昇華させていくと、Part 1 で満点も夢ではありません。それは、消去法を活用することです。

消去法という言葉にネガティブな印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。でも、消去するためには、語句の音を聞き取り、意味を理解する必要があるため、悪い印象を持つ必要は全くありません。

リスニングで495点満点を取れている僕自身、現在でも消去法を使うことがあります。「行われていない動作」や「写っていない名詞」が聞こえてきた瞬間に消去しましょう。

TOEIC Part 1 対策に特化する2つの勉強方法

ここでは Part 1 に特化した勉強方法を2つご紹介します。

今まで解いた問題や教材を、これらの観点で見直してみると新たな発見があるでしょう。

勉強方法1:Part 1 特有の名詞と動詞を覚える

極意でお伝えした消去法を用いるためには、「行われていない動作」や「写っていない名詞」が聞こえてきた瞬間に消去する必要があります。

そのためには、動作を表す「動詞」と写っていない「名詞」に焦点を当てて単語数を増やしていく必要があります。

Part 1 にしか出てこないような「動詞」や「名詞」があるので、試験で良いスタートを切るためにも、割り切って Part 1 仕様の語句をストックしていきましょう。

【単語例】

bend over:かがむ
hang:かかる
plug:電源のプラグを刺す
trim:刈る
water:水をやる
armchair:肘掛け椅子
circulation desk:貸出・返却デスク
handrail:手すり
light fixture:電器
utensils:調理器具

勉強方法2:画像検索をする

Part 1 は写真と英語を照らし合わせる必要があるため、英語を聞いた瞬間に「日本語の意味が浮かぶ」だと反応が遅くなります。

そのため、英語を聞いて「画像」や「イメージ」が浮かぶようにできることが理想です。

そこで、画像やイメージがパッと浮かばないものに対しては、画像検索をしてみてください。そうすると、英語と画像が結びついて、Part 1 での反応速度が速くなります。

TOEIC Part 1 攻略にオススメの参考書・問題集

Part 1 の対策にあたってオススメの参考書・問題集をご紹介します。

正直、参考書に書いてあるような「解き方」は上記で十分だと考えています。

一方で、実際の問題に慣れていくことで、「このような名詞・動詞が出るのか」と学んでいくほうが、遠回りのように見えて近道です。

TOEIC(R) L&R TEST 初心者特急 パート1・2(神崎正哉著/朝日新聞出版)

パート1・2の中でも簡単な問題を収録しています。

パート1に頻出の英文法や単語が説明されており、どのレベルの学習者も必ず押さえておきたい内容がコンパクトにまとまっています。

TOEIC(R) L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル(森田哲也著/朝日新聞出版)

パート1のなかでも難しい問題を収録しています。

記述されるところが意外な回答が多いです。また、レベルの高い単語も入っているため、侮れない一冊です。

TOEIC Part1によく出る英単語・英語フレーズ30選

Part 1 でよく出る英単語や英語フレーズは限られています。年々、新たな語句が出題されていますが、ある程度は決まっていますので、一気に覚えてしまいましょう

ここでは、名詞・動詞・場所や位置を表す表現に分けて、頻出のものを10個ずつご紹介します。

名詞

furniture家具
※机や椅子の「上位語」
cabinet戸棚
construction site建設現場
document書類
grass芝生
ladderはしご
merchandise商品
pavement舗道
platform駅のプラットフォーム、作業台、演説台、教壇
plant植物
reading material読み物
※新聞や雑誌の「上位語」
shelf
vehicle乗り物
※車やタクシー、自転車の「上位語」
windowpane窓ガラス

動詞

arrange〜を並べる
be occupied人がいっぱいである
examine〜を調べる
face〜に向く
hang〜を掛ける
hold〜を持つ
lean against〜に立てかけられる
load〜を積む
overlook〜を見渡せる
pack〜を梱包する
place〜を置く
plant〜を植える
point at〜を指す
put on〜を着る<動作>
reach for〜に手を伸ばす
reach into〜の中を調べる
review〜を確認する
stack〜を積む
trim〜を刈り込む
water〜に水をまく
wear〜を着る<状態>
cast shadows影を落とす
shake hands握手をする

場所や位置を表す表現

above〜より上に
against〜にもたれかかって
below〜より下に
between〜の間に
by〜のそばに
in〜の中に
next to〜の隣に
on〜の上に

まとめ

今回は、Part 1 について徹底的に深掘りしました。ここまで網羅的に説明した記事はないと断言します。

例題が難しかったり、現状 Part 1 でうまくいかなかったりする方も、記事内の解き方や表現を頭に入れて問題に臨めば、確実に正答数は上がっていきます。

Part 1 は最も易しいパートであり、最も攻略しやすいパートです

動詞や名詞を中心に覚えていき、消去法を活用すれば、全問正解も夢ではありません

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